皆さんこんにちは!
相互鈑金、更新担当の中西です。
かつての自動車板金業といえば、主にスチール素材のボディに対する修復作業が中心でした。しかし近年では、自動車技術やユーザーニーズの進化により、鈑金(板金)の内容そのものが大きく多様化しています。素材・構造・修理方法・求められる品質など、あらゆる面で変化している現代の鈑金業。その多様性は、単なる“へこみ直し”の枠を超えた、高度で柔軟な対応力が問われるものづくりの最前線となっています。
自動車板金業における「鈑金の多様化」を技術・素材・顧客ニーズの視点から深く掘り下げていきます。
目次
1. 素材の多様化:軽量化に伴う技術革新
自動車の燃費向上や電動化に伴い、車体にはより軽く、強度の高い素材が求められるようになりました。その結果、従来のスチール一辺倒だった構造に、アルミ・高張力鋼板・樹脂・カーボンなどが複雑に混在するようになっています。
● 代表的な新素材
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アルミニウム合金:軽量でサビにくいが、加工が難しく専用の設備が必要。
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高張力鋼板(ハイテン):衝突安全性を高めるが、従来の叩き出しでは修復困難。
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プラスチック・FRP:バンパーなどに多用され、溶接ではなく交換・接着技術が必要。
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CFRP(炭素繊維強化樹脂):高級車やスポーツカーで増加中。熱処理や専用補修が前提。
これらの素材に対応するためには、素材ごとの特性理解と専門設備・資格が欠かせず、板金業者の技術力と設備投資の分岐点になっています。
2. 鈑金技術の多様化:精密性・スピード・美観の追求
自動車鈑金と一口に言っても、今ではその作業内容が非常に多様化しています。単なる修復作業だけでなく、精度・耐久性・審美性・コスト最適化といったさまざまな要素を同時に考慮する必要があります。
● 多様化する技術の一例
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非接触型計測による3Dスキャン補正
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アルミ溶接・リベット締結など特殊工法の導入
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プラスチック部品へのパテ整形や溶着修理
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事故車フレームのミリ単位での骨格修正
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塗装と一体化した「見えない鈑金」技術
今や鈑金作業は「叩いて直す」時代から、「構造を科学的に読み解いて最小限の損傷で最大の美しさを再現する」高度技術へと進化しています。
3. ニーズの多様化:ユーザー視点の修理プラン
ユーザーの要望も以前とは大きく変わってきています。「とにかく元通り」ではなく、コスト・スピード・見た目のバランスを求める声が高まっており、板金業者はその多様なニーズに柔軟に応える必要があります。
● 具体的なニーズ例
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「保険を使わずに、できるだけ安く修理したい」
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「一部交換ではなく、パテ成形で対応してほしい」
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「納期を最優先にしてほしい」
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「中古パーツを活用してエコ修理にしたい」
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「わざとキズを残して“味”にしたい(カスタム感覚)」
こうした背景から、近年ではオーダーメイド型の鈑金対応が増え、「鈑金相談力」も職人の重要なスキルとなっています。
4. 塗装との連携によるトータルデザイン化
鈑金と塗装は切っても切れない関係にあり、近年ではその連携によってより高次元の仕上がりを求められるようになっています。
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パネル1枚だけでなく全体の色調とのバランスを意識した塗装
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高級車・輸入車の特殊塗料(マット塗装・パール・3コート)への対応
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鈑金跡がまったくわからないようにするクリアコート重ね塗り技術
このように鈑金作業は、「直す」ことから「魅せる」技術へとシフトしており、審美性と技術の融合が評価の基準となっています。
5. サステナビリティと鈑金の新たな役割
自動車業界全体がサステナビリティを掲げる中、鈑金業にも環境への貢献が求められています。
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部品交換ではなく修復重視による廃棄物削減
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エコ塗料や低VOC塗料への移行
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再生部品の活用や中古パーツによる修理提案
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カーボンニュートラル対応の作業工程改善
「直すことで車の寿命を延ばす」「新車を買い替えるよりも環境負荷が低い」といった価値が再評価され、鈑金業はサステナブルな技術業種としても注目されています。
自動車板金は“職人技”から“総合技術業”へ進化している
自動車鈑金業の現場では、素材の進化、技術の高度化、顧客ニーズの多様化という三重の変化に対応しながら、職人たちは日々技術を磨き、アップデートを続けています。
その多様化の先にあるのは、「壊れたものをただ直す」のではなく、“美しく、安全に、持続可能に再生する”という新たな価値の創出です。
鈑金の仕事とは、単なる修復作業ではなく、車というモノに宿るストーリーを、もう一度走り出せるように蘇らせる“再生の技術”なのです。
相互鈑金では鈑金・塗装の業務を行っております!
一般のお客様専門の和歌山県橋本市の車屋さん
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