月別アーカイブ: 2025年3月

相互鈑金のよもやま話 ~修復がむずかしい?!~

皆さんこんにちは!

相互鈑金、更新担当の中西です。

 

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は

修復がむずかしい?!

ということで、今回は、修理が難しい自動車鈑金の特徴や要因、技術的な課題、そしてプロがどのように対処しているのか を深掘りして解説します♪

 

自動車の鈑金(板金)修理は、へこみや傷を直すだけでなく、車の安全性や美観を維持するために重要な技術です。しかし、中には通常の修理方法では対応が難しいケース もあります。


1. なぜ修理が難しい鈑金が存在するのか?

鈑金修理の難易度は、損傷の深さ・素材・構造・修理方法の制限 など、さまざまな要因によって変わります。

(1) へこみや損傷の深さ・範囲が広い

✅ 小さなへこみは比較的簡単に修理可能だが、深いへこみや広範囲の損傷 になると難易度が上がる
金属の伸びが大きい場合、完全に元の形状に戻すのが困難

(2) 車の素材が特殊

高張力鋼(ハイテン鋼)やアルミボディ は一般的な鉄板とは異なり、特殊な技術が必要
✅ カーボンファイバー(CFRP)などの軽量素材 は一般的な鈑金技術では修理が難しい

(3) フレームや構造の歪みがある

✅ 事故などで車体フレームが歪んだ場合、専用の修正機が必要
✅ フレーム修正はミリ単位の調整が必要で、作業が複雑になる

(4) 再塗装や仕上げが難しい

特殊な塗装(パール・メタリック・マットカラー) は色合わせが難しく、修理後に違和感が出やすい
クリアコートの厚みや塗装の艶を揃える のが難しい


2. 修理が難しい自動車鈑金の代表的なケース

ここでは、修理が特に難しい鈑金のケースを詳しく見ていきます。

(1) フレーム損傷(骨格の歪み)

特徴

  • 事故などで車のフレーム(シャーシ)が歪んだ状態
  • 走行性能や安全性に直接関わるため、高精度の修理が求められる

修理の難しさ

  • ミリ単位での調整が必要
  • フレーム修正機(ジグフレーム)を使うため、高額な修理費用が発生
  • 修理後も完全に元の強度を取り戻すのが難しい

修理方法

  • フレーム修正機を使用し、元の形状に戻す
  • 修復不可能な場合は、フレーム交換(ただしコストが非常に高い)

(2) 高張力鋼(ハイテン鋼)・超高張力鋼のボディ

特徴

  • 軽量かつ高強度な鋼材で、近年の車に多く使用されている
  • 衝突安全性を高めるために採用されるが、加工が難しい

修理の難しさ

  • 通常の鈑金技術では変形しにくい(力を加えても元に戻らない)
  • 溶接が難しく、特定の修理設備が必要

修理方法

  • スポット溶接専用のヒートガン を使用して修正
  • 修理が難しい場合はパネル交換 になることが多い

(3) アルミボディの修理

特徴

  • 軽量で耐腐食性に優れているが、鉄よりも加工が難しい
  • 一部のスポーツカー(例:アウディ、ジャガー、フェラーリ)に採用

修理の難しさ

  • 通常の鈑金方法では修復できない
  • 専用のアルミ溶接機が必要
  • 修理後に強度が低下するリスクがある

修理方法

  • アルミ専用の溶接技術を用いる
  • 損傷が大きい場合は、パネル交換が基本 となる

(4) カーボンファイバー(CFRP)ボディの修理

特徴

  • 軽量かつ高強度で、レーシングカーやスーパーカーに多用される
  • 一般的な金属とは異なり、「割れる」「層が剥離する」ようなダメージを受ける

修理の難しさ

  • 鈑金作業ができず、特殊な技術が必要
  • 専用の樹脂やカーボンシートを使用した補修が必要
  • 損傷が大きい場合はパネル交換しか選択肢がない

修理方法

  • CFRP専用の樹脂や接着剤を用いて修復
  • 正確なレイヤー構造を再現するのが難しく、高額な修理になる

(5) 特殊塗装車の鈑金修理

特徴

  • メタリック、パール、マットカラーなど、通常の塗装よりも複雑な技術を使用
  • 一部の高級車やスポーツカーに採用される

修理の難しさ

  • 塗装の色合わせが非常に難しい
  • 塗装の層の厚みや光の反射具合を調整する必要がある

修理方法

  • メーカー純正の塗料と調色技術を駆使して再現
  • ブレンド塗装やクリアコートの調整が必要

3. 修理が難しい鈑金をどう対処するか?

(1) 修理が難しい車はプロショップに依頼

✅ アルミやカーボン素材、特殊塗装の修理には、専用設備と高度な技術が必要
通常の鈑金工場では対応できないケースも多い ため、専門の修理工場を探す

(2) 修理か交換かの判断

✅ へこみが大きい場合、修理よりもパネル交換の方がコストが安い ことがある
事故車の場合、フレーム修正では完全な強度を回復できない場合もある ため、交換を検討

(3) 長期的な視点で修理を考える

✅ 一時的に修理しても、将来的に問題が再発することがある
✅ 修理費用と車の価値を考慮し、買い替えも選択肢に入れる


4. まとめ:修理が難しい鈑金は技術と設備が鍵

フレーム損傷、特殊素材、特殊塗装は特に修理が難しい
通常の鈑金技術では対応できないケースも多い
プロの技術と専用設備が必要なため、信頼できる工場に依頼が重要

愛車を長く維持するために、適切な修理方法を選びましょう! 🚗

 

弊社、相互鈑金では鈑金・塗装の業務を行っております!

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自動車 事故修理 各社保険修理対応 キズ ヘコミ 鈑金(板金)塗装

相互鈑金(福井自動車内) 代表 有本順一

〒648-0072 和歌山県橋本市東家5-1-3

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相互鈑金のよもやま話 ~鈑金の種類~

皆さんこんにちは!

相互鈑金、更新担当の中西です。

 

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

さて今回は

鈑金の種類

ということで、今回は、鈑金の種類や特徴、それぞれのメリット・デメリット、どのようなケースでどの技術を選べばよいのか を詳しく解説します♪

自動車の鈑金(板金)は、事故や経年劣化によって損傷した車体を修復する技術です。小さなへこみから、大きく歪んだボディの修理まで、さまざまな方法が存在します。


1. 自動車鈑金とは?

鈑金(板金)とは、車の金属製ボディパネルの変形を修理し、元の形状に戻す作業 のことを指します。単にへこみを直すだけでなく、塗装や防錆処理などの仕上げ工程も含まれます。

鈑金修理の主な目的

✅ 事故や衝突によるへこみ・傷の修復
✅ 錆や腐食の補修
✅ 経年劣化によるボディの補強
✅ 美観の維持・向上


2. 自動車鈑金の種類と特徴

鈑金には、軽度なへこみの修復から、大規模な修理まで さまざまな方法があります。

(1) パテ鈑金小さなへこみや傷の修正

特徴

  • 小さなへこみや傷に適用される最も一般的な方法
  • パテ(補修材)を使用し、へこみを埋めて表面を滑らかにする
  • 磨き・塗装を施して仕上げる

メリット

  • 低コストで修理可能
  • 作業時間が短く、即日修理も可能

デメリット

  • パテが厚すぎると剥がれやすくなる
  • 仕上がりの精度は職人の技術に左右される

適用ケース
✔ 小さなドアのへこみや擦り傷
✔ ボディ表面の浅い凹凸


(2) 引き出し鈑金(プーリング)中程度のへこみ修復

特徴

  • 専用工具を使い、へこみを引き出して修復する技術
  • 金属部分を溶接せずに修理可能
  • 塗装の損傷を最小限に抑えられる

メリット

  • 大きなへこみでも元の形状に戻しやすい
  • 仕上がりがきれいで、再塗装の必要が少ない

デメリット

  • 深いへこみには不向き
  • 修理費用がやや高め

適用ケース
✔ バンパーやドアの大きめのへこみ
✔ 軽い事故でできたボディの歪み


(3) ハンダ鈑金(溶接鈑金)深いへこみやボディ補修

特徴

  • 溶接技術を使って、金属のへこみや歪みを修正
  • ハンダや金属パーツを追加して補強する方法
  • 旧車のレストアにも使用される

メリット

  • 金属の強度を維持したまま修理できる
  • 長期間の耐久性がある

デメリット

  • 作業が難しく、高度な技術が必要
  • 修理費用が高い

適用ケース
✔ 錆びたフレームやドアパネルの補修
✔ クラシックカーのレストア


(4) フレーム修正車体全体の歪みを直す

特徴

  • 事故で歪んだ車のフレームを元の形に戻す技術
  • 専用のフレーム修正機を使い、ミリ単位で調整
  • 安全性能を回復させる重要な作業

メリット

  • 事故車の走行性能を回復できる
  • 車両の構造をしっかりと補強できる

デメリット

  • 作業時間が長く、高額な修理になることが多い
  • 修理後の車両価値が下がる場合もある

適用ケース
✔ 事故で大破した車両の修理
✔ 車体が歪んでドアが閉まらなくなった場合


(5) デントリペア(PDR:ペイントレス・デント・リペア)塗装を傷つけずに修復

特徴

  • 専用の工具でへこみを裏側から押し出して修復
  • 塗装を傷つけることなく修理できる
  • 修理時間が短い

メリット

  • 低コストかつ短時間で修理可能
  • オリジナルの塗装を保持できる

デメリット

  • へこみの形状によっては修理が難しい
  • 深い傷やへこみには適用できない

適用ケース
✔ ドアパンチや小さなへこみの修復
✔ 新車や高級車の傷を最小限に抑えたい場合


3. まとめ:最適な鈑金方法で愛車を元通りに

小さなへこみはパテ鈑金やデントリペアで対応可能
中程度のへこみは引き出し鈑金が適している
大きな損傷はフレーム修正が必要
予算と修理期間を考慮して最適な方法を選ぶことが重要

愛車を長く大切に乗るために、適切な鈑金修理を選びましょう! 🚗

 

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