皆さんこんにちは!
相互鈑金、更新担当の中西です。
~“健康診断”~
車社会の日本では、整備工場の存在はまさに「街のドクター」。
人に健康診断があるように、車にも“点検”と“予防整備”が欠かせません。
見た目は元気でも、ブレーキパッドやオイル、タイヤの内側には“見えない疲れ”が潜んでいることも。
今回は、自動車整備の現場が担う安全と信頼、そして進化する技術の世界を紹介します。
目次
🧩1. 整備士の仕事は「修理」ではなく「安全を守る」
自動車整備士の仕事というと、「壊れた車を直す」というイメージが強いかもしれません。
しかし実際は、「壊れる前に見抜く」「事故を防ぐ」ことこそが本質です。
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ブレーキの摩耗具合
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オイル漏れ・ベルト緩み
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タイヤの偏摩耗
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サスペンションの劣化
これらを“感覚と経験”で判断するのが整備士の腕。
整備記録簿に記される一つひとつの点検結果には、お客様の命を守る責任が込められています。
整備工場での点検は、単なるルーティンではなく、**「人と車を未来へつなぐ医療行為」**ともいえるのです。
🔍2. 点検が未来のトラブルを防ぐ
たとえば、ブレーキパッドが残り1mmまで減っていたとします。
そのまま乗り続けると、ローターを削り、修理費は数万円単位に。
オイルを2万km以上交換しなければ、エンジン焼き付きのリスクも。
一方で、定期点検をしっかり行っていれば、こうした高額修理を防げます。
まさに「早期発見・早期対応」が命を守る。
「まだ動くから大丈夫」ではなく、「安全に動かすために整備する」。
この意識が、ドライバーと整備士の信頼関係を築く第一歩です。
⚙️3. 車の進化と整備の変化
近年の車は電子制御の塊です。
ブレーキ、ステアリング、エンジン、サスペンションまでもがコンピュータで管理されています。
整備士が持つのはレンチだけではなく、診断機(スキャンツール)。
OBDポートに接続し、ECU(電子制御ユニット)のデータを解析する。
まるで医者が心電図を読むように、整備士は「車の中の会話」を読み取ります。
また、EV(電気自動車)やハイブリッド車が増えたことで、
整備士には「高電圧整備士」資格など、新たな知識と資格が求められる時代になりました。
整備士は“技術職”でありながら、“IT技術者”にも近い存在へと進化しているのです。
🧴4. お客様との信頼を築く“見える整備”
最近では、整備の透明化を重視する工場が増えています。
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整備前・整備後の写真を提示
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交換部品の実物を見せる
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点検結果をデジタルで送信
「何をどこまで直したのか」が明確になることで、
お客様の不安が解消され、リピーターにつながります。
整備士は、ただ工具を扱う職人ではなく、**“安心を伝えるコミュニケーター”**でもあるのです。
🔧5. これからの整備業 ― 地域インフラとしての役割
災害時に道路が冠水し、救急車が通れなくなった。
停電でEV充電が止まった。
そんな時、地域で車両を動かせる整備士がいることは、大きな力になります。
「車を動かす=地域を動かす」
整備工場は、地域インフラの一部として欠かせない存在です。
今後はAI診断やオンライン点検が進む中でも、
“人の感覚でしかわからない異音や振動”を判断できる整備士の価値は、ますます高まるでしょう。
💡まとめ
自動車整備業は、目に見えない信頼で社会を支える仕事。
技術の進化に対応しながらも、「人の手で守る安心」は変わりません。
これからも整備士たちは、ひとつひとつのボルトを締めながら、
「命を乗せる仕事」としての誇りを持ち続けていくのです。
相互鈑金では鈑金・塗装の業務を行っております!
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